子供の宝物Ⅱ

深くても30cmもない沢(小川?)でのトパーズ探し。ひんやりとする水の水温は、冷たすぎず水遊びにはちょうどよい。太陽の光が川底の花崗岩に反射して、微妙に揺れながら作り出す模様も見ていて飽きることはない。どこか高い木の上でハルゼミが鳴いている。

こうした環境では、子ども達はすぐに裸足になりたがる。水の流れを足で感じ、自然の感触を足の裏から楽しむ事ができるからだろうか。

「裸足って気持ちがいい!」思わず声に出す子供もいるほどだ。

どこか、適度な流れのあるそれ程深くない所で、大きめの石に腰をかけ、裸足で水を楽しみながら、ふるいを使ってトパーズを探す。なんとのどかで贅沢な体験だろう。

今は分からなくても、いつかきっと気が付くはずだ。まさに“宝物の体験”だったと。

残念なことに、身近な環境では、段々と裸足になることができる、あるいは裸足になりたくなるような自然環境が減少している。

だからこそ、こうした子ども達が豊かな自然体験ができる環境を、いつまでも残さなければいけない。そのために必要なことは、まずは自然に浸かって自然を感じることだ。