三島・伊豆お試し二日目。
心配したお天気も、どうやら雨は降りそうもなく、うまくいけば晴れ間が見えるのではと思えるような雲行きだ。雨が降らないのはありがたいことだが、できれば、せめて午前中だけでも晴れてくれないだろうかと、勝手な願いとは思いつつも、願わずにはいられない気持ちだった。
と言うのも、現地で採集する予定の沸石を中心とする鉱石の多くが、キラキラ輝く美しい物が多く、中でも、その名の通り結晶が大変美しい輝沸石が採れるのだ。
だからこそ、太陽の光に輝く、まるで宝石のような鉱石を自ら発見し採集する感動を味わってもらいたいと思ったからなのだ。
そして願いは通じた!
モルデン沸石、束沸石、セラドン石、犬牙状方解石、ダキアルディ沸石等、初心者にはかなり高度な内容ではあるが、キラキラ!をたくさん採集する事ができた。
無事採集を終えて、標本を作製し、昼食となった。
ベテランのK君は「おれツリーハウスの上でお弁当食べたい!」と言って、昨日から作り始めた秘密基地の木に登った。
昨日、彼が見つけたその不思議な形をした木には、枝の根元が残る倒木がうまい具合に倒れかかっていて、自然のハシゴになっているのだ。おまけに幹の太さもちょうどよい。
基地の横には、うまい具合に太いツタがあり、斜面からのターザンごっこにはもってこいの状態である。
まさに遊び場付きのツリーハウス(秘密基地)だ。
こうして、鉱石採集に始まり、基地作り、流木を集めての焚き火や、海での遊び、トウモロコシやマシュマロを焼いて食べたりと内容盛りだくさんの一日が無事終了。
「あと、どの位時間がありますか?」午後になって一番多かった質問だ。
これだけやっても、まだまだ遊び足りないようだ。
二日連続で参加したK君にとってもそれは同じなのだ。